私の百合はお仕事です!(1〜6巻)読んだ!感想
前置き
「私の百合はお仕事です!」
2020/7/25現在、刊行されている1〜6巻全て読んだ。
サンプルを読んでからずっと欲しかったんですが、積み漫画やお部屋のスペースの問題など種々の問題があり、なかなか読めずにいた。
欲しいと思った当初、
たしか2巻までしか出てなかったと記憶してる。
しかし、タイミングが伸びに伸びて6巻まで出てしまった。
まあ結果、このタイミングで一気読みして良かったと思う。
ネタバレにならない程度に内容に触れて、僕が思った良かった点(感想)を述べてから
どうして読むのがこのタイミングで良かったのか述べようと思う。
(作品画像載せるのはまずいと思うので、基本画像は載せません。
絵柄など気になる方は、代わりに検索しておいたので以下からどうぞ)
内容(あらすじ)
(以下、Wikipediaより抜粋)
誰からでもよく見られようと自分を作り上げ、振舞ってきた女子高生、白木陽芽。彼女はある日、些細なことからお嬢様学校を模した「カフェ・リーベ女学園」で働くことになる。そこは店員が女学園の生徒に扮し、客に給仕を行うサロンだった。陽芽は持ち前の外面の良さから、カフェの先輩である綾小路美月を何気なく「お姉さま」と呼んでしまう。
百合ファンからしたらわかりますが、軽率に「お姉さま」はいかんですよね。
まあそれを知らないくらい「白木陽芽」はある意味純粋な子であり、その子がコンセプトカフェという未知の世界に飛び込むところから始まる物語です。
突拍子もない幕開けですがそこでのお仕事を通して、
陽芽をはじめとした「カフェ・リーベ女学園」で働くメンバーそれぞれの
「演技(ソトヅラ)」とその裏に隠した「本心」をぶつけ合いながら
それぞれが成長していく物語です。
僕が思った良かった点(感想)
好感の持てる主人公
まず述べたいのは、主人公の白木陽芽がとても好感が持てる主人公であることです。
間違いなく見た目は可愛いのですが、
前述の通り誰からでもよく見られようと自分を作り上げる腹黒さがある一方、
大衆に迎合するわけでもなく自分が正しいと思った人間は何があっても助けたいというまっすぐさがあります。
こんな子と友達になりたい。。。
主人公が魅力的なのは作品自体を好きになる重要なファクターだと思います。
てかみんな好感持てるんだよなぁ・・・好き(語彙力)
演技(ソトヅラ)に隠された本心、テーマの深さ
本作のテーマは勝手に「演技(ソトヅラ)と本心」だと思ってます。
本作の各登場人物は様々な本心を飲み込んで取り繕った演技(ソトヅラ)を纏って生きています。
みんなが幸せに過ごせるようにそうしているのに、関係が親密になるにつれてメッキが剥がれ、本心が漏れ出します。
そこで、彼女たちが働くコンセプトカフェというのはそのコンセプトに沿った演技が求められるお仕事。
日常生活では不器用な彼女たちはその「お仕事」の中で作り上げた日常生活とは別の演技(ソトヅラ)を使って本心をぶつけ合い、わかり合う。
そんな物語かと思います。(これネタバレにならないですよね・・・?)
コンセプトカフェで働かない人間も演技が求められるシーンはたくさんあります。
それは、仲の良い友達に好きでもない映画に誘われた時。上司に呑みに誘われた時。
僕たちは作り笑いをして、本心を飲み込んで首を縦に振るのかと思います。
本作はその誰もが持つ「演技(ソトヅラ)と本心」の間に生じるストレス。
これはどのように開放すべきなのか、説いた作品なのかもしれない。
なんて思いました。そう、この作品は深いんです。甘く見る事なかれ。
かわいい(語彙力)
まあ、いろいろ書きましたが、とにかくかわいいんです。この漫画。
絵柄もさながら、本心をチラ見せした時の表情や掛け合い。
全てがかわいい。
カフェにお邪魔したゲスト(お客さん)さながらニヤニヤしながら読んでしまいます。
これはサンプルでも良いので読んで確かめてください。
それでもわからなかったらまず1巻だけでも買ってみてください。
どうして読むのがこのタイミングに読んで良かったと思うのか
はい、前置きで引っ張ったこの話題なんですが引っ張る必要あったか・・・?
僕も書くの忘れそうだったぞ・・・
とまあ、なんでこのタイミングで読んで良かったと思ったかというと
この漫画、めっちゃラストの引きつけ方が上手いんです。
アニメドラゴンボールで悟空が元気玉をやっと打った!これで勝つる!って思った瞬間
次週に引っ張られるような感覚。
なので、一冊読み終えると「次!次どうなるんや!」となってしまうのです。
1章を1つの起承転結とすると以下みたいな感じで進みます。
- 1巻 起承転結起承
- 2巻 転結起承
- 3巻 転結起承
- ・・・
はい。なので次の巻が発売されるまで死んだように過ごさなければなりません。
とまあいっぺんに読むことができた分、「2巻しか出てなかったころに買わなくて良かったぁ、毎巻待つ苦しみを4巻分やり過ごせた・・・」という意味でこのタイミングでまとめ読みできて良かったと思いました。これ本当に書く必要なかったな。
まあ、読者を引きつける話展開が上手ということだけ伝わればよし、とします。
まとめ
拙筆ですみません。
いろいろ書きましたが、ネタバレに触れないで書くの難しいな・・・
〇〇が実は〇〇で、本心では〇〇と思っていてその関係が愛おしいとか
〇〇のことが〇〇な〇〇とそれを〇〇な理由で認められない〇〇の関係が切ないとか
いろいろ踏み込むと魅力はいくらでも語れます。
かわいい絵柄やコミカルな登場人物たちの表情や掛け合いだけでも十分楽しめる作品ですが、
噛み締めれば、誰もが抱える悩みに切り込んだ深いテーマがある作品。
そんな淑女が嗜む紅茶のように、美しくも味わい深い作品かと思います。(ちょっと言ってて恥ずかしい)
作品の魅力は、読んでこそ伝わると思いますのでぜひお手にとって読んでみてください!
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